2015年03月
興山寺より開花宣言
先日より九州各地から開花宣言がテレビで報じられている中、遅れてはおりましたが大分県も本日3月26日開花宣言されました。それと同時に興山寺からも桜の開花宣言をさせていただきます。
今週末には満開とまではいかないとしても、大変見応えのある桜になると予想されます。
江戸中期の俳人大島蓼太(おおしま りょうた)は桜を見て
【世の中の 三日見ぬ間の 桜かな】と詠んでいます。
「三日間、外に出ないでいたら桜の花が咲き誇っていた」という意味ですが、”ことわざ”として使われることもあるこの句は「世の中の移り変わりの、早いこと」のたとえとして使われます。
特に今、世界はインターネットが普及してから,スピード性が求められる社会です。句の中の表現として使われる”三日間”は江戸時代です、現代はとても比較にならない程大きく社会は変動し動いています。
今、閲覧していただいている方の多くはそんな中で日々仕事に力を注いでいる人だと思います。
興山寺に来ていただいて”ココロの浄化”をしてみませんか。
境内の自然、そして當山本尊が皆様を優しくお迎えします。
お大師さまのお言葉に
【境は心に随って変ず 心垢るれば境濁る
心は境を逐って移る 境閑かなるときは心朗らかなり
心境冥会して道徳玄に存す (性霊集二 沙門勝道)】
これは「環境は心によって変わるから、心が汚れてしまっていては見る景色も悪くなる。心は環境によって変わるから、静かな環境は心を穏やかにする。心と環境が一致すれば道が正しくなる。」という意。
興山寺を皆様の心と体の休息地として訪れ、ゆったりとした一時をお過ごしください。仕事のアイディアや普段の生活の中に良いヒントが出てくるかもしれませんよ。
當山一同、心よりお待ちしております。
副住職 啓聖